楽天モバイルに乗り換えを検討中の方、あるいは「最近電波が悪くなった気がする」と感じている方に、まず結論からお伝えします。
楽天モバイルの電波は、都市部の屋外ではおおむね問題なく使えます。
ただし、屋内・地下・地方・山間部では繋がりにくいケースが依然として残っています。
自分の生活エリアや利用シーンに合っているかどうかを事前に確認することが、後悔しない選択の鍵です。
この記事では、最新の電波状況から場所別の原因・対策、さらに「それでも改善しない場合」の選択肢まで、一気に解説します。
楽天モバイルの電波状況、2026年最新の実態は?
公式発表・エリア拡大の現状
楽天モバイルは2019年のサービス開始以来、自前の4G/5G基地局(Rakuten回線)を急速に拡大してきました。
2026年現在、人口カバー率は99%以上を達成しており、主要都市や幹線沿いは概ねエリア内となっています。
公式サイト(通信・エリア | 楽天モバイル)では随時エリアマップが更新されており、最終更新日(2026年5月19日)も明記されています。
また、衛星通信サービス(Starlink連携)の実証実験にも取り組むなど、将来的なエリア補完策も進められています。
第三者機関の評価(Opensignal)
通信品質の国際的な評価機関であるOpensignalは、実際のユーザーのスマートフォンが収集するデータをもとに各キャリアの通信品質を比較・評価しています。
楽天モバイルは「ダウンロード体験速度」の一部カテゴリでOpensignal Awardsを受賞するなど、一定の評価を得ています
ユーザーのリアルな声(良い点・悪い点)
ユーザーのリアルな声は、Xやコミュニティフォーラムで日々発信されています。
ポジティブな声としては「都市部の屋外では速くて快適」「料金が安い割にしっかり繋がる」などがあります。
一方で、ネガティブな声も少なくありません。
「屋内やビルの中に入ると急に圏外になる」
「地下鉄の駅構内ではほぼ使えない」
「2025年以降、混雑時の速度低下が目立つようになった」
楽天モバイルのコミュニティフォーラム(みんなの楽天モバイルコミュニティ)には「バーコード決済すらできない」という切実な報告も見られます。
電波状況が悪化している可能性のある背景
2025年以降、楽天モバイルの契約者数が急増しています。
契約者増加は喜ばしいことですが、基地局の整備・増設が追いつかない時期が生じると、混雑による速度低下が起こりやすくなります。
また、かつてau回線(パートナー回線)でカバーしていたエリアが段階的に縮小されたことも、一部地域での繋がりにくさに影響している可能性があります。
あなたの場所は大丈夫?電波状況チェック方法
ステップ1:公式エリアマップで確認する
楽天モバイルの公式エリアマップ(https://network.mobile.rakuten.co.jp/)では、自宅・職場・よく行く場所の住所や地名を入力することでエリア判定が可能です。
エリアマップを見るときの注意点
- マップ上で「サービスエリア内」と表示されていても、建物の構造や地形によっては屋内で繋がりにくい場合があります。
- 地図はあくまで「基地局の電波が届く範囲」の目安であり、実際の通信品質を保証するものではありません。
- 「5Gエリア」と「4Gエリア」を切り替えて確認しましょう。5Gはエリアが狭い場合があります。
ステップ2:自宅・職場の電波を簡易チェックする
エリアマップで確認後、さらに精度を高めるためのチェックリストです。
自宅・職場の電波状況チェックリスト
- 自宅の窓際でスマホの電波アイコンが2本以上表示されるか
- 部屋の中央や廊下・トイレでも同様か
- Webブラウジングが数秒以内に表示されるか
- 通話がスムーズに繋がるか(Wi-Fiオフの状態で)
- 地下や鉄筋コンクリート建物内でも最低限繋がるか
1〜2項目でも「×」があれば、その場所での楽天モバイルの電波は不安定な可能性があります。
ステップ3:実際の速度を計測する
より客観的な判断には、速度測定アプリを活用しましょう。
- Fast.com:シンプルな速度計測
- Speedtest by Ookla:詳細な下り・上り・Ping計測
- RBB TODAY SPEED TEST:日本国内サービス
測定は1回だけでなく、朝・昼・夜の時間帯を変えて複数回行うと実態に近い結果が得られます。
ダウンロード速度が概ね10Mbps以上あれば、動画視聴や一般的なアプリ利用には支障が少ないとされています。
パートナー回線エリアとの違いを理解する
以前は楽天モバイルの電波が届かない地域をau(KDDI)の回線でカバーする「パートナー回線」制度がありましたが、現在このエリアは大幅に縮小されています。
地方や山間部では、かつてパートナー回線でカバーされていたエリアが自前の楽天回線でカバーしきれていない場合もあるため、地方での利用を検討している方は特に注意が必要です。
【場所別】楽天モバイルの電波が弱くなる原因と対策
屋内・鉄筋コンクリート建物の中
原因: 電波は建物の壁・天井・床を通過する際に減衰します。
特に鉄筋コンクリート(RC造)の建物は電波を遮断しやすく、高層ビルや地下フロアでは電波が届きにくくなります。
また、楽天モバイルが主力とするSub6帯域(3.7GHz帯、4.2GHz帯)は高速・大容量に優れる一方、電波の回り込みや透過性がやや低いという特性があります。
対策:
- Rakuten Casa(ラクテンカーサ)の活用:光回線を使ってスマホに電波を届けるフェムトセル(小型基地局)です。
自宅に光回線がある方は、Rakuten Casaを設置することで屋内の電波環境を大幅に改善できます。
楽天モバイルの契約者向けに貸し出し制度があります(条件あり)。 - Wi-Fi通話(Wi-Fi Calling)の設定確認:対応端末では、Wi-Fiを利用して通話・通信を行う機能が利用可能です。
自宅のWi-Fiが安定していれば、回線が繋がりにくい場所でも快適に使えます。 - 窓際や上階に移動する:単純ですが、窓に近い場所や上層階では電波が改善するケースが多いです。
地下・駅ホーム・地下鉄
原因: 地下は電波が届きにくいエリアの代表格です。
大手キャリア(ドコモ・au・SoftBank)は長年かけて地下鉄や地下街に中継設備を設置してきましたが、楽天モバイルは後発のため、地下エリアの整備が追いついていない場所があります。
対策:
- 地下での通信はWi-Fiスポットを活用:駅や地下街に設置されているWi-Fiスポット(Wi2 300やdocomoWi-Fiなど)を活用しましょう。
- デュアルSIM構成のサブ回線に切り替える:後述しますが、地下での使用頻度が高い場合はサブ回線との2枚差し(デュアルSIM)を検討する価値があります。
混雑する場所(駅・イベント会場など)
原因: 特定の場所に多数のユーザーが集中すると、基地局の通信容量が逼迫して速度が低下します。
これはどのキャリアでも起こりうる現象ですが、基地局の数が少ないエリアや、契約者増加に対して設備投資が追いついていない段階では特に顕著に現れます。
対策:
- 時間帯をずらす:通勤ラッシュ時や大型イベントの開始・終了直後は特に混雑します。
可能であれば時間帯を変えることで改善する場合があります。 - 大容量通信は混雑時を避ける:動画視聴や大容量ファイルのダウンロードは、混雑の少ない時間帯に行いましょう。
- オフライン機能を活用する:音楽や動画、地図データなどはあらかじめダウンロードしてオフラインで利用することで、混雑時のデータ通信を抑えられます。
地方・郊外・山間部
原因: 地方では人口密度が低いため、基地局の設置数が都市部に比べて少なくなります。
基地局間の距離が広がると、その間のエリアでは電波が弱くなります。
加えて、山岳地形や森林地帯では電波が遮られやすい特性があります。
楽天モバイルの実測レビューによると、地方の中心市街地では概ね繋がるものの、郊外や山間部に入ると速度低下や圏外になるケースが報告されています(楽天モバイルは田舎でもつながる?)。
対策:
- 事前にエリアマップを必ず確認:旅行や帰省の前に、訪問予定地のエリアマップを確認しましょう。
- 光回線+Rakuten Casaで自宅環境を補完:地方の実家など、建物が古い・基地局が遠い環境ではRakuten Casaが有効です。
- デュアルSIMで別の回線を用意:地方での使用が多い方は、ドコモ回線やau回線を持つサブ回線との組み合わせが安心です。
5G(ミリ波 / Sub6)と4Gの違いを知っておこう
楽天モバイルの5Gには「Sub6(サブシックス)」と「ミリ波」の2種類があります。
| 方式 | 特徴 | エリア |
|---|---|---|
| Sub6(3.7GHz / 4.2GHz帯) | 高速・大容量。比較的エリアが広い | 主要都市中心部 |
| ミリ波(28GHz帯) | 超高速だがエリアが非常に狭い | 限定的な特定エリアのみ |
| 4G LTE | 安定性が高く、エリアが広い | 全国(自前回線) |
日常生活では4G LTEで十分なシーンが多く、5Gは「繋がれば速い、でも対応エリアは限定的」と理解しておくと良いでしょう。
電波改善要望は届く?楽天モバイルの取り組みと窓口活用法
基地局設置への取り組み
楽天モバイルは現在も自前の基地局(eNB/gNB)を全国で増設中です。
公式サイトでは「基地局設置情報」が都道府県別に公開されており、近隣への設置予定を確認できます。
また、衛星通信(SpaceX Starlinkとの提携)を活用した地方・山間部のエリア補完も実証実験が進んでいます。
電波改善要望フォームの活用方法
「自分の家・職場の電波を改善してほしい」という場合は、楽天モバイルの電波改善要望フォームから申告が可能です。
アクセス先: 公式エリアページ(https://network.mobile.rakuten.co.jp/)の「電波改善要望」セクション
記入のコツ(具体例)
場所:〇〇県〇〇市〇〇町〇〇番地(詳細な住所)
建物の種類:鉄筋コンクリート5階建てマンションの3階
状況:室内では電波が1本以下になることが多く、通話が途切れる
利用時間帯:主に夕方〜夜(18時〜23時)に使用
補足:窓際に移動すれば改善するが、部屋の奥では圏外になる
住所を具体的に書くほど、基地局設置の優先度判断に活用されやすくなります。
要望が即時反映されるわけではありませんが、多くの要望が集まったエリアは優先的に検討される傾向があるとされています(楽天モバイル公式情報より)。
それでも繋がらない場合の選択肢
デュアルSIMでサブ回線を持つ
楽天モバイルの最大の強みは料金の安さです。
「電波が不安定な場所ではサブ回線で補い、楽天モバイルはメインとして維持する」というデュアルSIM構成は、コストを抑えながら通信の安定性を確保する有効な手段です。
多くの最新スマートフォンはnano SIM+eSIMのデュアルSIMに対応しており、別のSIMカードと同時に使えます。iPhoneやPixelなど、eSIM対応端末が増えているため導入もしやすくなっています。
おすすめのサブ回線候補(電波の広さ基準)
| キャリア / MVNO | ベース回線 | 特徴 |
|---|---|---|
| IIJmio(タイプD) | ドコモ | 全国カバー率が高い。地方にも強い |
| UQモバイル | au | 地下・屋内に比較的強い |
| ワイモバイル | SoftBank | SoftBankエリアをフルカバー |
| povo 2.0 | au | 0円維持が可能。緊急時のデータ追加に便利 |
サブ回線はデータ量が少ないプランでも十分なケースが多く、月数百円〜数千円で維持できます。
他社への乗り換えを検討する場合
楽天モバイルの電波状況が根本的に改善しない場合は、乗り換えも選択肢のひとつです。
乗り換え前に確認すること
- 初期契約解除制度の確認:契約から8日以内であれば、理由を問わず解約できる場合があります(ただし条件あり)。
- 現在の契約期間の確認:2023年以降の楽天モバイルは解約金・違約金がないため、いつでも乗り換え可能です。
- MNP(番号ポータビリティ)の手続き:電話番号を引き継ぐ場合はMNP予約番号を取得してから乗り換え先で手続きを行います。
- 端末のSIMロック確認:古い端末はSIMロックが解除されていないと他社SIMが使えない場合があります。
電波の広さを最優先にするなら、ドコモ・au・SoftBank(大手三社)またはそれぞれの回線を使うMVNOが有力な選択肢になります。
料金と電波のバランスで選ぶなら、UQモバイルやワイモバイルも検討に値します。
まとめ:楽天モバイルの電波、あなたはどう判断する?
楽天モバイルの電波状況を一言でまとめると、「都市部屋外では十分、屋内・地下・地方は要確認」です。
あなたが取るべき次のアクション
- まず公式エリアマップで自宅・職場・よく行く場所を確認する
- 不安な場合は、電話番号を維持したままeSIMで試せる方法も検討する
- 屋内が弱い場合はRakuten Casaの利用を申請する
- それでも改善しない場合はデュアルSIMか乗り換えを検討する
電波は生活圏によって大きく異なります。
「大丈夫かどうか」は最終的にはあなたの使い方・場所次第です。
まずはエリアマップと自分のチェックリストで現状把握から始めてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 楽天モバイルの電波は本当に悪いのですか?
A. 一概に「悪い」とは言えません。都市部の屋外では快適に使えるケースが多いですが、屋内・地下・地方では繋がりにくいという声が多く、利用環境によって体感が大きく異なります。公式エリアマップで自分の利用エリアを確認し、可能であれば試してみるのが最も確実です。
Q2. 電波が弱くなったのはいつ頃からですか?
A. ユーザーの報告によれば、2024〜2025年頃から「混雑時に速度が落ちる」「以前より繋がりにくくなった」という声が増えてきています。これは契約者数の増加に対して設備整備が追いつかない時期に起こりやすい現象と考えられています。楽天モバイルは基地局の増設・通信品質改善を継続的に進めているため、状況は変化している可能性があります。
Q3. 楽天モバイルのエリアマップは正確ですか?
A. エリアマップは「電波が届く範囲の目安」であり、実際の通信品質を保証するものではありません。建物の構造・地形・周辺環境によっては、マップ上でエリア内でも屋内では繋がりにくいことがあります。あくまで参考情報として活用し、重要な判断は実測や試用で確認することをおすすめします。
Q4. Rakuten Casaで本当に電波が改善しますか?
A. 光回線を経由して電波を発生させる仕組みのため、自宅の光回線が安定していれば屋内の電波環境は大幅に改善します。鉄筋コンクリートのマンションなど、外からの電波が届きにくい環境に特に有効です。ただし、Rakuten Casa自体がRakuten回線を発信するため、外出先やWi-Fiのない場所では効果がありません。
Q5. 電波が悪いので解約したいのですが、違約金はかかりますか?
A. 2023年以降の楽天モバイルの料金プランには解約金・違約金はありません。MNP(番号ポータビリティ)を利用して電話番号を引き継ぎながら乗り換えることも可能です。ただし、契約から8日以内の解約は「初期契約解除制度」が適用される場合があるため、詳細は楽天モバイルの公式サポートページで確認してください。
参考情報
- 楽天モバイル公式エリアページ:https://network.mobile.rakuten.co.jp/
※サービスエリアマップ、電波改善要望フォーム、Rakuten Casa情報など - Opensignal Awards 2026(Global):https://insights.opensignal.com/2026/02/11/global-awards-2026/dt/
※第三者機関による通信品質の国際比較データ - みんなの楽天モバイルコミュニティ(電波に関するQ&A):https://community.mobile.rakuten.net/questions/elbnzvrvx8j9acgq
※ユーザーのリアルな困りごとと解決策の情報交換 - 楽天モバイルは田舎でもつながる?通信速度を実測レビュー(exgate.co.jp):https://exgate.co.jp/rakuten-mobile-denpa-inaka/
※地方・郊外での実測データと具体的な対策情報(2026年5月14日公開) - note:楽天モバイルの電波が悪くなった件についてぶっちゃけます:https://note.com/ore_ikitai/n/n72355611075f
※ユーザー体験談。混雑・屋内での電波悪化の実態(2025年3月25日)
